「歯医者でお口の写真を撮るのはなぜですか?」
歯科医院で撮影する口腔内写真は、単に記録を残すためだけのものではありません。
歯周病治療で口腔内写真を撮る主な理由は、治療前後の歯ぐきの変化を記録し、治療効果を客観的に比較するためです。
特に歯周病治療では、歯ぐきの腫れや赤み、歯垢・歯石の付着状態、治療による変化などを確認するために、とても大切な資料になります。
もとはし歯科では、初診時や歯周病治療の節目で口腔内写真を撮影し、治療前後の変化を確認しながら診療を進めています。
口腔内写真「9枚法」とは?
【一般的な9枚法の写真】

9枚法とは、お口の中をさまざまな方向から9枚撮影し、歯や歯ぐきの状態を記録する方法です。
一方向から見るだけでは分かりにくい奥歯や歯ぐきの状態まで確認しやすくなります。
口腔内写真では、歯ぐきの赤みや腫れ、プラーク(歯垢)の付着、歯石、歯並び、かみ合わせなどを確認します。
また、同じ角度で写真を残しておくことで、治療前後の変化を比較することができます。
歯周病治療前の状態
【初診時の9枚法写真】

こちらは、歯周病がみられる患者さまの初診時の口腔内写真です。
歯ぐきに赤みや腫れがみられ、歯周病による炎症が起きている状態です。
歯ぐきが腫れていると、歯と歯ぐきの境目が分かりにくくなり、歯ぐきの中に付着している歯石が見えにくいこともあります。
このような初診時の状態を写真として記録しておくことで、その後の治療によって歯ぐきがどのように変化したかを確認できます。
まずはTBI・スケーリングを行います
歯周病治療では、まず毎日の歯みがきでプラークを適切に除去できるよう、TBI(歯みがき指導)を行います。
あわせて、歯ぐきより上に付着している歯石などを除去するスケーリングを行います。
歯周病の原因となるプラークや歯石を減らすことで、歯ぐきの炎症が改善していきます。
初期治療後、歯ぐきはどう変化する?
【TBI・スケーリング後の9枚法写真】

こちらは、TBIとスケーリングを行った後の口腔内写真です。
初診時と比較すると、歯ぐきの赤みや腫れが改善し、歯ぐきが引き締まってきていることが分かります。
歯ぐきの炎症が改善して引き締まることで、初診時には腫れた歯ぐきの中に隠れていた部分が見えるようになることがあります。
歯ぐきが引き締まると、隠れていた歯石が見えてくることがあります
今回の写真で特に確認していただきたいのが、この変化です。
初診時には歯ぐきが腫れていたため分かりにくかった歯肉縁下歯石(歯ぐきの中に付着している歯石)が、初期治療によって歯ぐきが引き締まることで確認しやすくなっています。
これは、歯周病が悪化して歯石が新たに増えたということではありません。
歯ぐきの炎症が改善したことで、それまで歯ぐきの中に隠れていた歯石が見えるようになった状態です。
このような変化を確認したうえで、必要に応じて歯ぐきの中に残っている歯石を除去する次の段階の歯周病治療へ進みます。
なぜ治療前後に口腔内写真を撮るの?
歯周病治療では、歯周ポケットの深さや出血などの数値だけではなく、実際の歯ぐきの状態を比較することも大切です。
口腔内写真を残しておくことで、
- 歯ぐきの赤みや腫れが改善しているか
- プラークの付着が減っているか
- 歯ぐきがどの程度引き締まったか
- 歯石が確認しやすくなった部分はないか
- 治療前後でお口の状態がどう変化したか
などを確認できます。
患者さまご自身にも写真を見ていただくことで、現在のお口の状態や治療による変化をより分かりやすくお伝えすることができます。
歯周病治療は「治療して終わり」ではありません
歯周病治療では、初期治療を行った後にもう一度お口の状態を確認する再評価が重要です。
歯ぐきの炎症が改善しているか、歯周ポケットがどう変化したか、歯ぐきの中に歯石が残っていないかなどを確認し、その後の治療方針を決めていきます。
もとはし歯科では、口腔内写真・歯周病検査・レントゲンなどを組み合わせ、治療前後の変化を確認しながら歯周病治療を進めています。
鈴鹿市・亀山市で歯周病が気になる方へ
歯周病は、痛みなどの自覚症状が少ないまま進行することがあります。
もとはし歯科では、現在のお口の状態を患者さまにも分かりやすくお伝えし、なぜその治療が必要なのかをご理解いただきながら治療を進めることを大切にしています。
鈴鹿市・亀山市周辺で、「歯ぐきから血が出る」「歯ぐきが腫れている」「歯周病が気になる」という方は、お気軽にもとはし歯科へご相談ください。
歯周病治療について詳しくはこちらをご覧ください。
https://motohashi-dental-clinic.com/medical/perio/
