【歯周組織再生療法】歯周病で失われた歯周組織の再生を図った症例|鈴鹿市のもとはし歯科
今回は、**「歯周病を治したい」**というご希望で来院された患者さまに、右下第二大臼歯の歯周組織再生療法を行った症例をご紹介します。
歯周病が進行すると、歯を支えている骨などの歯周組織が失われることがあります。
今回は、歯周病によって骨が失われている部分に対して、**リグロス(歯周組織の再生を促す薬剤)とバイオス(骨の再生を助けるために使用する材料)**を用いた歯周組織再生療法を行いました。
Before/After
【術前CT】

【術後CT】

術前のCTでは、右下第二大臼歯の周囲に、歯周病による骨の欠損が認められました。
また、矢印で示した右下第二大臼歯の遠心(奥側)には、8mmの歯周ポケットが認められました。
歯周組織再生療法を行い、術後6か月の検査では、同部位の歯周ポケットは3mmとなりました。
治療前後のCTでも、治療部位の骨の状態を確認しています。
※治療結果には個人差があります。
治療前の状態
【術前の口腔内写真】

54歳の女性で、**「歯周病を治したい」**というご希望で来院されました。
歯周病検査やレントゲン・CTなどで詳しく確認したところ、右下第二大臼歯には歯周病による歯周組織の破壊が認められ、遠心(奥側)に8mmの深い歯周ポケットが認められました。
まず歯みがき指導や歯石除去などの基本的な歯周病治療を行いました。
その後も骨の欠損が残っていたため、歯周組織再生療法を行うこととなりました。
歯ぐきを開いて、歯の根の周囲をきれいにします
※以下には手術中の写真が含まれます。
【切開・剥離、デブライドメント後の写真】

局所麻酔を行ったうえで歯ぐきを開き、歯の根の周囲と骨の状態を確認します。
歯周病によって深くなった部分には、歯石や炎症を起こした組織などが残っていることがあります。
これらを丁寧に取り除き、再生療法を行うための環境を整えました。
このように、感染や炎症の原因となる組織などを取り除く処置をデブライドメントといいます。
リグロスとバイオスを使用します
【リグロス・バイオス填入後の写真】

歯周病によって骨が失われている部分に、リグロスとバイオスを使用しました。
リグロスは、歯周病によって失われた歯周組織の再生を促す目的で使用する薬剤です。
今回は骨の欠損状態を確認したうえで、骨の再生を助けるために使用する材料であるバイオスも併用しています。
その後、歯ぐきを元の位置に戻して縫合し、治癒を待ちます。
手術直後の状態
【術後すぐの口腔内写真】

歯周組織再生療法を行った直後の状態です。
手術後は傷口や歯ぐきの状態を確認しながら、定期的に経過をみていきます。
歯周組織再生療法は手術を行って終了ではなく、その後の適切な歯みがきと定期的なメインテナンスも重要です。
手術から6か月後
【術後6か月の口腔内写真】

手術から約6か月後に、歯ぐきの状態を確認し、再度歯周病の検査を行いました。
治療前後の口腔内写真を比較するとともに、歯周ポケット(歯と歯ぐきの間の溝)の深さを測定し、治療部位の経過を確認します。
遠心(奥側)の歯周ポケットは8mmから3mmに
【術後のプロービング写真】

歯周ポケットとは、歯と歯ぐきの間にある溝のことです。
その深さは、「プローブ」という目盛りの付いた細い器具を歯と歯ぐきの間に入れて測定します。
今回の症例では、治療前に右下第二大臼歯の遠心(奥側)に8mmの歯周ポケットが認められました。
歯周組織再生療法を行い、術後6か月の検査では、同部位の歯周ポケットは3mmとなりました。
口腔内写真やCTだけでなく、このような歯周病検査の数値も治療前後で比較しながら、歯周組織の状態を評価していきます。
※治療結果には個人差があります。
CTで治療前後を比較します
【術前CT】

【術後CT】

CTでは、通常のレントゲンでは分かりにくい骨の状態を立体的に確認することができます。
治療前後のCTを比較し、右下第二大臼歯周囲の骨の状態を確認しました。
歯周組織再生療法では、すべてのケースで同じような結果が得られるわけではないため、治療後も定期的に歯ぐきや骨の状態を確認していくことが大切です。
症例概要
年齢・性別: 54歳・女性
主訴: 歯周病を治したい
治療部位: 右下第二大臼歯
診断: 慢性歯周炎
治療内容: リグロス・バイオスを用いた歯周組織再生療法
治療前の歯周ポケット: 右下第二大臼歯 遠心(奥側)8mm
術後6か月の歯周ポケット: 同部位 3mm
治療期間: 約6か月(手術後6か月で歯周病検査を実施)
治療回数: 1回(再生療法の手術のみ)
費用: 保険診療
経過: 術後1年
治療区分: 保険診療
※上記の治療回数は、歯周組織再生療法の手術のみの回数です。術前の歯周病治療や術後の検査・メインテナンスなどは含まれていません。
歯周組織再生療法のリスク・副作用
・外科処置が必要となるため、術後に痛み・腫れ・出血などが生じる場合があります。
・歯周病や骨の状態によっては、歯周組織再生療法を行えない場合があります。
・治療を行っても、失われた歯周組織がすべて元の状態に戻るわけではありません。
・治療後も適切な歯みがきと定期的なメインテナンスが必要です。
歯周病で歯を支える骨が失われている方へ
もとはし歯科では、歯周病検査やレントゲン・CTなどを用いてお口の状態を詳しく確認し、できる限りご自身の歯を残すことを大切にした歯周病治療を行っています。
歯周病によって歯を支える組織が失われている場合でも、骨の欠損状態などによっては、歯周組織再生療法を検討できる場合があります。
ただし、すべての歯に適応できる治療ではありません。歯周病の進行状態や骨の状態などを確認したうえで、患者さまに適した治療方法をご提案します。
鈴鹿市・亀山市周辺で、**「歯周病をしっかり治療したい」「できるだけ自分の歯を残したい」**という方は、もとはし歯科へお気軽にご相談ください。
歯周病治療について詳しくはこちらをご覧ください。
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